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心ひとつで(2020年3・4月)

おもしろき こともなき世を おもしろく


すみなしものは 心なりけり


これは、幕末の志士、高杉晋作が詠んだ辞世の歌と言われています。

歌の意味は、様々な解釈がありますが、「この世をおもしろくさせるのも、おもしろいことが無い世にするのも、自分の心ひとつだ」というのが定説のようです。


さて、今。新型コロナ感染症の流行に伴い、緊急事態宣言が発令され、3密の回避、外出自粛が求められています。

このような中、ほぼ全てのラグビーチームが、屋外でのチームとしての活動を休止しているものと考えます。我々のチームも、2月22日の練習を最後に、屋外での活動を休止しています。

RWC2019の日本対スコットランド戦の後、トンプソン・ルーク選手が「ラグビーは小さなこと」と語り、台風19号により被災された方々に思いをはせました。

まさに今は、ラグビーよりも、流行の終息に向け、世界として、国として、地域として、家族として尽力すべき時であると考えます。もちろん、様々な業種のメンバーで構成される我々も、社会の一員として。


「しばらく、ラグビーとはお別れだな。」


そのような中、4月中旬に3回目のコラボトレーニングを予定していた、SOGO Tokyo Spartansから次のような提案を頂きました。


「日比谷公園でのコラボはできないが、予定していた日にZoom(オンライン)でコラボをやろう!」


そして当日、各競技をベースにした自重トレーニングを、各チームのトレーナーがリードする形で、コラボを行いました。オンラインの特性上、制約はあるものの、身体を鍛えながら、お互いの競技を理解・尊重し、フレンドシップを深めるというコラボの目的は達成できました。

これをきっかけに、チーム独自でも、Zoomトレーニングを開始しました。独りでは、なかなかやろうとしないトレーニングも、仲間の顔を見ながらだと頑張れます。そして何より、会えない仲間と言葉を交わし、心を繋げられます。

また、トレーニング内容も、ガッツリの筋トレのほか、他のスポーツからヒントを得た動きや、一畳分の広さでもできるバーチャルラグビーなど、飽きが来ず、ボールの感覚を維持できるよう、各リーダーが考えてくれています。

「PC/スマホモニター」という平板的で無機質なフィールドではありますが、工夫次第で立体感(屋外での動き)をイメージし、有機的な(繋がりを持った)フィールドに変えられることに気付きました。


「制約のある環境でも、やろうという思いさえあれば、その可能性が広がる。」


そして、外出自粛となり、家族との時間が多く持てるようになりました。メンバーの過ごし方の中で、ラグビーに関することも。

子供たちとの家練やチームのキャラクター作り、奥さんとの庭でのパス練習など。また、先述のZoomトレーニングに、子供たちも毎回参加しており、家庭学習の体育の時間として活用してくれています。

これまでは、せっかくの週末に、お父さんはラグビーの練習と、家族からの視線が少々痛いこともありましたが、ラグビーを通じて、家族とのコミュニケーションを図れるようになりました。


「自分の趣味としてのラグビーから、家族とのコミュニケーションツールとしてのラグビーへ。」


更に、緊急事態宣言により、全てのラグビー関係の講習会が中止となりましたが、特別措置により、スタートアップコーチが、オンラインにより講習可能となりました。

普段であれば忙しくて受講ができないメンバーも、これを機に複数名が受講してくれました。

多くのメンバーがコーチスキルを高め、充実した(バリエーションに富んだ)練習ができるようになればと思います。


「自らやるラグビーから、教え、リードするラグビーへ。」


Stay homeに終始し、フィールドに一度も立つことのなかった2か月間でしたが、メンバーの心ひとつで、形は違えど、これまでと同様に素晴らしいラグビー月間となりました。

このブログを書いている今日、緊急事態宣言が5月31日まで延期となりました。

されど、一喜一憂することなく、終息に向け、社会の一員としての役割をしっかりと果たしながら、引き続き、チームの活動は続けていきたいと思います。


Facebookページも、ノンストップで発信を続けていきたいと思いますので、フォロワーの皆様におかれましても、叱咤激励を宜しくお願いします。


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